Saturday, March 10, 2007

Meanings of colors <色の意味>

 ブログの更新をもっとマメにしたいと思うのですが、なかなか時間が取れず、また、私の場合は英語ネタしか話題にしないということもあり、ネタ探しも結構大変だったりします。・・・というわけで、1週間に1度という感じで落ち着いてしまっています。頻繁にチェックして下さっている方、ホントに申し訳ありません!

 さて、気を取り直して、レッスンの話です。使用しているテキストに、「blue and pink aren't children's clothing colors all around the world (青とピンクは世界中で子供の服の色ってわけじゃない)」というタイトルで、色について話し合うアクティビティがあります。
 
 What are the meanings of different colors in your culture?
 <あなたの文化に於ける別な色の意味は?>

 ↑上の質問から、フリートーキングをスタートです。このアクティビティの趣旨は、生徒さん方に『日本文化に於ける色が持つ意味』について自由に語って頂きたいということだったのですが... 

 「いきなりそう言われても...」といった感じで、あまりピンと来ないようです。まあ、確かに日本文化独自の色の解釈や意味って言われても難しかったかもしれませんね。また、それを他の文化と比べてどうこうって言うのも、かなりハードルが高かったと反省しました。
 そこで、私が事前に用意していた資料を配布して、それを読んで頂きながら、色を用いたイディオムや便利な表現などを紹介しました。「へぇ~!」って感じで、結構楽しめるので、ここでもご紹介します。

 まず、Purple<紫>ですが、例えば聖徳太子が制定した冠位十二階では紫が最高位の色でしたし、平安時代は貴族に珍重された色だったように、この色は、高貴、気高いというイメージを持っています。偶然にも英語でも同じような意味があるのをご存知でしたか?

 He was born in (to) the purple.
 <彼は貴族の出身である。>

 be born in (to) the purple
 (文語)帝王(王侯貴族)の家に生まれる、非常な特権階級にある
  ※プログレッシグ英和中辞典より抜粋

 かつて紫は日本でもイギリスでも高貴な意味があったというのはとても興味深い話です。現代では、そのようなイメージはもうないのかもしれません。私は紫が好きなのですが、生徒さんに「先生は紫が好きなんですか?紫が好きな人って、嫉妬深いって言いますけど...」なんて言われてしまいました。

 Green<緑>は、植物のイメージで世界共通なのではないかと思います。
 植物を育てるのが上手な人に「You have green fingers. 」と言うと、「あなたは園芸の才能がある」という意味になります。
 以前、オーストラリア人の同僚が「My sister has green fingers. But all my plants withered and died, so I have black fingers! 」と言って皆を笑わせていました。実は「I have black fingers.」という慣用句は存在しません。妹は植物を育てるのが上手いから緑の指を持っているけど、僕はみんな枯らしちゃうから黒い指を持ってる、と言って皆を笑わせたわけです。「green」に対して、「black」を使ってジョークを言ったんですね。
 ちなみに、イギリス英語では「green fingers」と言い、アメリカ英語では「fingers」の代わりに「thumb:親指」を用いて「green thumb」と言うようです。 オーストラリアは基本的にイギリス英語がベースとなっていますので、彼は「green fingers」と言ったのです。

 さて、他にもいくつかGreenを用いた表現をご紹介したいと思います。
   a green eye : 嫉妬深い目
  be green with envy ( jealousy) : ねたみ(嫉妬)でうらやんでいる
  a green hand : 未熟者
   green in experience : 経験の浅い
 
 英語圏では、嫉妬深いのは紫ではなく、緑なんですね!

 この分だとエンドレスになりそうなので、今日はこの辺で終わりにします。本当はテキストのタイトルにあったように、BlueとPinkにも触れたかったので、次回に廻すことにします。乞うご期待♪

 
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