Monday, January 29, 2007

イメージ

 イメージ戦略という言葉がありますが、これって良くも悪しくもイメージが与える影響力がモノを言うということでしょうか。

 先日、六本木ヒルズに行った際に、いつもお土産を頂いている方々にと、クッキーのお土産を買いました。六本木ヒルズのクッキーのお土産なんて、いかにも『おのぼりさん』かしら...なんて思いながら、お土産をお渡ししました。

 すると、「海外に行かれたんですか?」という質問が...。どうしてそんな質問をされたのか分からず、「えっ?六本木ヒルズだけど...。どうして?」と尋ねると、「お土産のパッケージがいかにも外国って感じだし、それに Dr. Lingua さんだから...!」って言うではありませんか。

 改めてそのクッキーのパッケージを見直すと、六本木ヒルズの展望台から見える景色や夜景の写真で一杯のパッケージでした。六本木ヒルズの文字は何処にも無く、確かに外国の風景に見えないことも無いのですが、写真には東京タワーが写っている物もあります。

 「だって、これ東京タワーよ。気付かなかったの?」と更に尋ねると、「Dr. Lingua さんだから、アメリカにでも行ったのかと思って...」とそこにいた皆が口を揃えるのです。私はただただ呆気に取られてしまいました。

 私のイメージが先行したってことでしょうか。私、アメリカには行ったこともないのですが...。一体、私はどんな風に見られているのかとちょっと可笑しくなりました。私は欧米人には「ヨーロピアンだね」と言われて来ました。服装や雰囲気がヨーロッパ風なのだそうです。私は自分の感性に合うものをチョイスしているだけなんですが。


 イメージと言えば、アルファベットで書かれたTシャツやトレーナーって多いですよね。なんとなくカッコイイっていうイメージ買いだと思うのですが、その意味まで分かって買われていらっしゃる方ってどれくらいいらっしゃるのでしょうか?

 先日、子供用のブルゾンに書かれた横文字を読んでくれと頼まれたのですが、そこには‘Tous les calecons’と書かれていました。フランス語で『全てのズボン』という意味。何故、ブルゾンに『全てのズボン』と書かれているのか疑問が残りました。

 それで思い出したのが、フランス語の生徒さんとの話。彼女は、娘さんのために可愛いベビー服を見付けて、同じシリーズで何枚か購入されたらしいのですが、ご自宅に帰って、そこに書かれているフランス語の意味を調べて愕然とされたとの事でした。

 tete en l'air.
 こう書かれていたそうなのです。フランス語で「tete」は「頭」、「l'air」は「空気」を意味しますが、tete en l'air で「軽はずみな人」というような意味になるのです。

 このような現象は、なんとなく横文字がカッコイイっていうイメージが先行しているからでしょうね。反対に欧米人は漢字がクールだと言いますね。意味が分からない日本語のTシャツや、漢字のタトゥーなんかを良く見かけます。日本では横文字カッコイイ、欧米では漢字がクールっていうのは、なんだか不思議な感じです。あくまで意味が分からなくてもカッコイイっていうイメージが大切ってことでしょうか。


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Monday, January 22, 2007

Thank you for your beautiful English!

 早いもので、今年ももう3週間も過ぎてしまったんですね。その間、2回しかブログを更新しておりませんでした。本当に申し訳ありません。

 さて、今日は先週末に遭遇した出来事をご紹介したいと思います。ショッピング・モールで外国人のご夫人の方がキョロキョロと辺りを見回していました。私と目が合った彼女は、『エイゴ、エイゴ!』と言われるのです。多分、『英語を話しますか?』と言いたかったのでしょうね。

 そこで、私が『何かお探しですか? (What are you looking for?)』と英語でお聞きすると、彼女は一瞬何を言われているのか分からないように、固まってしまったのです。それから、やっと事態を把握したように『映画館があるはずなんだけど、何処だったかしら?』と英語で答えました。
 
 『Thank you for your beautiful English!』
 映画館の場所を説明し終えた時、彼女はこう言ってにっこり。‘beautiful English’なんて言われて、つい嬉しくなってしまった私は『It's my pleasure!』と応えて、お互いに笑顔で手を振って別れました。


 ある意味でこの出会いは、現在の日本を象徴する出来事だったのではないかと思うのです。私が英語で話し掛けた時、あの外国人のご婦人は私が英語で話し掛けるとは思ってもいなかったのではないでしょうか。だから、一瞬何が起こったか分からないように、固まってしまったのではないでしょうか。

 日本人が英語を話すことが期待されていない、または、日本人は英語が話せないものとして見られていることに、現在の日本人の英語力を垣間見たような気がします。

 ちなみに、私が‘どういたしまして’という意味で言った『It's my pleasure!』は、直訳では‘それは私の楽しみよ’という意味になりますが、語学を仕事にしている私にとっては思わず口から出た言葉でした。The pleasure is mine.』などと言うこともできます。



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Friday, January 12, 2007

サバイバル仏語 <Survivant Francaise>

 明けましておめでとうございます!
 Happy New Year!
 Bonne Annee!


 年末年始と何かと慌しく過ごしておりました。私の仕事始めは1月9日、そうつい3日前です。今年はフランス語の授業からお仕事を始めさせて頂きました。実は、当法人にはフランス語に関するお問い合わせが結構多いのです。年末年始にかけては、英語よりフランス語のレッスンに関する質問やご訪問が多かったほどです。

 昨日もフランス語のプライベートレッスンをご希望の方と、レッスン内容についてご相談させて頂きました。何でもご主人のフランス赴任が決まったとのことで、生活に役立つフランス語を修得したいというご希望でした。出発までの期間は3ヶ月! 
 どのようなレッスンにしようか色々構想はあるのですが、難しいフレーズばかりだと覚えようという意欲も無くなるものです。しかも、私たちの日常生活でフランス語に触れる機会は皆無といって良いでしょう。やはりシンプルで、単語を変えれば色々なシチュエーションで使えるパターン化したものがいいですね。

 そこで、私がご提案したいプログラムは、題して『Survivant Francais 』(スーヴィーヴァン・フランセ)です。英語で言うと‘Survival French’、つまり、サバイバル仏語っていうところでしょうか。


 どういうことかというと...

 「~をお願いします」 ~, s'il vous plat. (~,スィル ヴ プレ)

 この表現は、例えばカフェで「Un cafe, s'il vous plat.」と言えば、「コーヒーをお願いします。」という意味になりますし、またホテルのフロントで「Votre nom, s'il vous plat.」と言われれば、「あなたのお名前をお願いします」ということになります。また、郵便局を探していて道行く人に「La post,s'il vous plat.」と言えば、「郵便局お願いします。(郵便局は何処ですか?)」という意味にもなるのです。
 フランス語には他にもこのような便利な表現がいくつかあるので、それらを中心にプログラムをカスタマイズしていくつもりです。このプログラムが今後定番になるように、練って練って仕上げます!

 サバイバル仏語『Survivant Francais』はフランス旅行には最適ですよ!今年、フランス旅行を計画していらっしゃる方は是非ご連絡下さい。通じた時の喜びは格別ですよ。


 今回は英語ではなく、仏語になってしまいましたが...
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