Monday, April 16, 2007

映画『ホリデイ』を観て...

 昨日、映画『ホリデイ』を観てきました。オリジナル・タイトルもそのままズバリ『The Holiday』です。今月上旬には結構テレビでCMが流れていましたので、ご存知の方も多いと思いますが、キャメロン・デアス、ケイト・ウィンスレット、そしてジュード・ロウが出演している映画です。メインキャストが皆、私のお気に入りの役者さんだったので、それぞれがどんな風に関わり合いながら演じてくれるのだろうかとワクワクしていました。
 それに私、ジュード・ロウのファンなんです。数年前に彼がニコール・キッドマンと共演した『コールド マウンテン』をオーストラリア人の同僚と一緒に見に行ったのですが、彼女がジュード・ロウを画面に観るなり「ねえ、彼って素敵ね!セクシーだし!」と私に耳打ちしてきました。私も同感で、大きく頷いたのを覚えています。

 さて、この『ホリデイ』ですが、キャメロン・デアス演じるアメリカ、ロサンジェルス在住のアマンダと、ケイト・ウィンスレット演じるイギリス、サリー(ロンドン郊外)在住のアイリスが、ホーム・エクスチェンジ(Home-Exchange)をすることに... 条件の合う者同士が休暇中に家も車も交換する、それがホーム・エクスチェンジ! そして、お互い失恋を癒す2週間の休暇だったのに、お互いに新たな恋が生まれてしまうというハッピーエンドなラブコメディです。

 舞台はアメリカとイギリスだったわけですが、ケイト・ウィンスレットもジュード・ロウもイギリス出身で、この映画の中でもイギリス人を演じているにも拘らず、いわゆる典型的なイギリス英語を話していないのは、やはりハリウッド映画だからでしょうか。

 ロスに着いたアイリスは、ひょんなことから近くに住む90歳の元脚本家のアーサーと知り合いになり、ディナーを一緒にするシーンがあります。アイリスは失恋して休暇でロスにやってきたことを告げると、アーサーはアイリスを振った相手に対してこう言っていました。

 「He is schmuck.」

 確か、テロップには「彼はまぬけだよ。」と出ていたように思います。あまり字幕を観ていないので定かではないのですが... 

 実は、この‘schmuck’(シュマック)という言葉は、偶然にもその週のビジネスマン対象の実践英会話クラスで取り上げた言葉だったのです。私にとってはとてもタイムリーな言葉でしたが、アメリカではよく使われるスラングらしいので、きっと他の映画などでも頻繁に登場している言葉かもしれませんね。‘schmuck’は「馬鹿者、まぬけ」という意味です。
 この言葉はイディッシュ語(Yiddish)というヘブライ語から影響を受けた、ドイツ語の方言の1つで、東欧のユダヤ人が話す言葉だそうです。20世紀中にイディッシュ語を話す数十万人がアメリカに移住したことから、スラングとして自然に定着したようです。
 
 ちなみに、そのほかのメジャーになったイディッシュ語もご紹介しておきましょう。

  schlep(シュレップ): のろのろ動く;うろつく;ぶらぶらする(around)
                苦労して運んだり引きずったりすること
                まぬけ, どじな男

  klutz(クラッツ):不器用な人, どじ


 「The Holiday」は、生きた英語を学ぶには映画を観るのがいちばんなんじゃないか、と実感させられた作品でした。仕事と思って映画を観ているわけでは無いのですが、いつの間にか『これは授業で取り上げてみよう』とか『今度はこれを教材にしよう』なんて考えながら映画を観ていたりするわけです。これってもう職業病ですね!
 そんな私から最後に一言。生活レベルの語彙や表現を身に付けるには、ラブコメディがお勧めです!シナリオ本も入手し易いですし、セリフを暗記するぐらい何度も映画を観れば、絶対自分のものになりますよ!

 
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